地域で学ぼうSDGs ④
持続可能な社会・いのちをつなぐ (1/3)
第1章 「地域で生まれ地域で育てる」
松岡 悦子 氏:奈良女子大学名誉教授(ジェンダー・文化人類学)
劉 麟玉 氏:奈良教育大学教授(東アジア音楽史・わらべ歌)
河本 大地 氏:奈良教育大学准教授(地理学・農村地域 持続的可能な社会に向けての教育の研究)
ここが、見どころ!
前近代の出産は日常生活の中にあり、国内でも海外の途上国でも産婆の存在が欠かせなかった。
地域で出産を支え、喜び、行事や通過儀礼を通じて夫婦は親になる。
わらべ歌は、働く親の代わりに子育てをしていた子供達が遊びながら作った。
その中には地域の文化や信仰、言語がかかわり、子供同士の口伝で残ってきた。
持続可能な社会・いのちをつなぐ(2/3)
第2章 「近代化と地域力の衰退」
松岡 悦子 氏:奈良女子大学名誉教授(ジェンダー・文化人類学)
劉 麟玉 氏:奈良教育大学教授(東アジア音楽史・わらべ歌)
河本 大地 氏:奈良教育大学准教授(地理学・農村地域 持続的可能な社会に向けての教育の研究)
ここが、見どころ!
近代化により出産は地域から病院へ移り、出産の主体は母親、産婆という女性から男性の医師に変わった。
一方、わらべ歌は歌う場も新しく生まれる場も減り、学校やテレビで教えられるようになった。
地域性は消え、日本の伝統的なテンポを持つわらべ歌は、子供達にも認識をされなくなってきた。
持続可能な社会・いのちをつなぐ(3/3)
第3章 「これからの出産・子育てと地域の役割」
松岡 悦子 氏:奈良女子大学名誉教授(ジェンダー・文化人類学)
劉 麟玉 氏:奈良教育大学教授(東アジア音楽史・わらべ歌)
河本 大地 氏:奈良教育大学准教授(地理学・農村地域 持続的可能な社会に向けての教育の研究)
ここが、見どころ!
現代では出産の場所は病院に移ったが、これからは女性に選択のある質の高い出産であるべきだ。
わらべ歌は、子供達の間で新しく生まれることは難しいが、その存在を知り、地域の文化財として継承する世代を育てる必要がある。
出産と子育ては、その場は変わったが、これからも地域社会全体で考えるべきテーマであり続ける。