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講座紹介
013:文化経済・文化政策論
経済学者A.C.ピグーは、経済学は「人間生活の改良」のための学問であると述べましたが、現代の社会において、芸術や文化といった人々の心を豊かにするものは「人間生活の改良」に無くてはならない要素となっています。この授業では、こうした芸術や文化遺産を始めとするさまざまな文化を活用する方法と意義について、主として経済学と財政学の視点から学んでゆきます。最初に、芸術・文化と社会との関係について、理論的の観点から、その生産や消費の過程における特徴を見ることで、なぜ芸術・文化は経済的困難な状況に陥りやすいのか、そして、そのような芸術・文化を政府が支援する根拠および留意点と方法について学びます。そのうえで、自治体財政の問題点を克服するための総合的な地域文化政策という視点から文化政策を捉え、地域文化の資源化について考えます。具体的な事例として「京都さんぽ」などの京都市の観光政策・文化財保護政策を取り上げながら、文化政策の実際について学びます。最後に、この授業で学んだ概念を振り返りながら、文化産業を事例に取り上げて、芸術・文化と社会の発展について考えます。
本講座は、学士課程教育における公共政策学分野の参照基準に準拠(日本公共政策学会策定)した内容となっています。レベルは、想定JQF6となります。
紹介動画
目次
第1週(ユニット1):文化と経済① (動画:5本、合計:50分)
第2週(ユニット2):文化と経済② (動画:5本、合計:61分)
第3週(ユニット3):総合的な文化政策の展開① (動画:6本、合計:71分)
第4週(ユニット4):総合的な文化政策の展開② 行財政システムの問題点 (動画:5本、合計:59分)
第5週(ユニット5):京都の文化政策① 観光マーケティングと社会的起業 (動画:6本、合計:70分)
第6週(ユニット6):京都の文化政策② 京都らしさの継承と発展 (動画:6本、合計:65分)
第7週(ユニット7):文化産業の展開と文化政策 (動画:5本、合計:61分)
講師
阪本崇(京都橘大学現代ビジネス学部経営学科教授)
講座制作者
京都橘大学