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官民連携講座「地方創生カレッジ in 安房
地域の自然・文化・食を活かした回遊・滞在型観光まちづくり
~安房エリアの地域資源を発掘し人の流れをつくる~」

「地方創生カレッジ in 安房 地域の自然・文化・食を活かした回遊・滞在型観光まちづくり~安房エリアの地域資源を発掘し人の流れをつくる~」全2回の集合研修が、令和8年1月28日、2月4日に開催されました。


開催概要

主催:公益財団法人日本生産性本部/ 共催:公益社団法人日本観光振興協会
協力:館山市・館山市観光協会、鴨川市・鴨川市観光協会・鴨川観光プラットフォーム・
南房総市・南房総市観光協会・鋸南町・鋸南町観光協会


 本事業は、日本観光振興協会が実施する「地方創生カレッジin安房」として、千葉県安房エリア(鴨川市・南房総市・館山市・鋸南町)を対象に、観光データを活用した回遊・滞在型観光まちづくりを推進する官民連携型研修です。安房地域は豊かな海岸景観や里山、食、温泉など多様な資源を有する一方、宿泊需要はコロナ前水準に回復しておらず、季節偏在や滞在時間の短さ、広域周遊の不足といった課題を抱えています。また、地域内ではデータ活用の重要性は認識されつつも、実践機会が十分でない状況にあります。

 本講座では、事前にeラーニングで基礎知識を習得した上で、全2回の現地研修を実施。人流データやRESAS等を用いて観光客の属性や周遊傾向を可視化し、既存資源の再評価と新たな滞在コンテンツの可能性を検討します。さらに、熱海や釜石などの先進事例から、地域連携や体験型コンテンツ造成、デジタル活用の実践を学びます。研修成果はDMOや行政の事業立案へ反映し、年間需要の平準化と高付加価値化を図ることで、持続可能な観光地域づくりの実装を目指します。


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画像をクリックするとpdfファイルもダウンロードいただけます。




参加者

 鴨川市、鴨川観光プラットフォーム(株)、(一社)鴨川市観光協会、館山市、(一社)館山市観光協会、館山商工会議所、南房総市、(一社)南房総市観光協会、南房総市教育委員会、鋸南町、(株)館山家守舎、(一社)あみ観光協会、ヤマトサカナ(株)、イオンタウン(株)、三菱UFJリサーチ&コンサルティング(株)、オーベルジュすなだ、南清水事務所、(株)ワイズオフィス、君津市役所、(一社)まちづくりour、(株)リクルートほか(申込40名、第1回参加45名、第2回参加41名)





 参加にあたっては、「地方創生カレッジ」eラーニング講座において、本事業のテーマに 関連した講座の事前学習を行っていただきました。事前学習講座の一覧は下記ページをご覧下さい。

事前学習01:地方創生カレッジeラーニング講座の受講
No.201:【冬のDigi田甲子園事例から紐解くデジタル利活用による地方創生導入編(全分野)】
https://chihousousei-college.jp/e-learning/basic/introduction/201.html

事前学習02:地方創生ビデオライブラリーの受講【観光データ分析と計画策定1~4】
https://chihousousei-college.jp/talk/shimizu.html


プログラム

【第1回】

・1月28日(水)テーマ:安房エリアの現在地と未来の可能性をデータから考える

 各種データに触れることを通じて、観光による地域経済波及効果、地域の観光実態を理解するとともに、データによる可視化によって観光客の行動を把握、新しいスポット、地域魅力、滞在価値を発見します。

講師:全相鎭 帝京平成大学人文社会学部観光経営学科専任講師

【専門分野】地域振興と観光、観光行動論

13:30 オリエンテーション

講義&個人ワーク 安房エリアの資源、経済・産業、人口・人流等から地域の現状を探ります。

15:15 グループワーク

発表 実際の人流データなどを見て、どういう人流を巻き起こしたいかを考えます。


【第2回】

・2月4日(水)テーマ:事例から得る未来へのヒント

観光まちづくりの先進地から実践者を招聘、事例発表やディスカッションを通じて、自地域の資源、地域連携等について課題、ヒントを見つけ再整理します。第1回での視点(データ活用)を活かしターゲットや季節、資源の組み合わせなどを考えつつ、今後の新しい滞在価値の創出に向けた参考とします。

14:00 オリエンテーション

データの再確認とワークショップのまとめ確認

前回復習

14:20 事例研究

観光まちづくりの先進事例紹介

安房エリアの自然資源の活用、地域住民との連携、体験・空き家再生などのテーマと親和性が高く、安房エリアの特性に通じる事例案を紹介します。

<事例発表>

佐々木梨花 Gensen&co代表取締役
佐藤奏子 かまいしDMC地域創生事業部マネージャー
岩崎比奈子 武蔵野大学グローバル学部日本語コミュニケーション学科准教授

【専門分野】温泉観光地、観光地経営、人材育成

15:40 ディスカッション

先進事例実践者と地域実践者

高梨貴央 鴨川市観光協会理事/手焼きおかき高梨代表
児玉秀一 館山市観光協会理事/コアコミュニケーション代表取締役

ワークショップ等の成果

ワークショップ等の成果は、下の図表のように整理されました。pdfファイルもダウンロードいただけます。
「地方創生カレッジ in 安房」の成果のポイント

地方創生カレッジin安房まとめ.jpg 地方創生カレッジin安房まとめ2.jpg



参加者の声から

①データ分析・グループワーク等への意見
・今はビッグデータでリアルな数字が取れることを知りました。観光施策について議論をする際に、個人の主観や経験則で議論しがちであるが、データを元に共通の尺度を元にすることが大切だと理解しました。

・現在のメインストリームは把握できるものの、新たな資源となりうるものを見出すことはできないのだろうか、と思いました。今はメインストリームではない、例えばインバウンドや、新しい需要など、今後に向けた種や兆しを見出すような活用方法があれば知りたかったです。

・思っていたよりも来訪者が安房地域内を周遊していないことに気づいた。人流データの内容と活用の仕方が知れた。

・観光客の行動ルートで何を求めて来ているのか判るため、地域に必要な対策ができると感じた。

・詳細なデータ分析がすべてにおいて正解ではなく、データから導き出せる仮説があることがまたその仮説検証にデータが使えることがとても参考になった。

・データ分析・活用について、あまり数字にこだわりすぎず、現場の感覚も大事にした方が良いと先生がお話してくださったことが、とても印象に残りました。

・データ分析により、いかに周遊させるか、1泊を2泊に滞在時間を延ばす方法が分かったが やはり都市圏からのアクセスが大事だとつくづく感じた。

・グループワークをとおしてセミナー参加者の民間の方々が安房の観光をどのように捉えているのかがわかったのが良かった。

・宿泊地によって観光スポットが異なってくる点、宿泊翌日のコース、出発時間などデータによって明らかとなり、課題の解決や戦術につなげることができると感じました。

・年代で何を求めているのかをうかがい知ることが出来ると思いました。行動の追跡調査でも移動の傾向がよく分かりました。反面その行動に各年代の来訪者の要望はどのぐらい満足させているかなども加えて考えながら、とにかく楽しくお金を使っていただくヒントになればと考えます。


②事例発表及びパネルディスカッション等への意見
・まちづくり実践者、DMO実践者、アカデミックなアプローチをされている方を招聘していただいたことから、多様な視点から現在地を見る視座が得られたと思います。

・事例紹介について、「昭和な風景に、美大生らしく人種が反応していた」という話は印象的でした。次の資産をどう見つけるか、育てるか、その部分をもう少し深掘りしていただけたらよかったと思いました。

・市町村内における滞在時間の延長と、安房地域内における周遊性の向上と、明確にターゲットを設定し、それぞれに適した取組を推進する必要がある。

・岩崎先生の事例発表、特に事例の中から「まちづくり」の肝を一般化した形で提示してくださったのが、周囲を巻き込んでいく時の説得材料として大変参考になりました。

・みんな口を揃えて「観光資源」があるだの無いだの語りますが、いくら「観光資源」があっても お金と知恵を投入して「観光対象」にする努力を しなければダメなんだよ。 と、具体的に動いてもらうアクションへの理由づけが明確になりました。

・熱海に関して、若者の観光誘致に成功し、店が賑わいだし経済的にも成功したと思われたが、地価が上がったことで大資本のお店しか出店出来なくなり、個性的なお店が消えて海鮮とスイーツの店ばかりになった話がとても興味深かった。

・『いかにしてリピート率を上げるか。』を考えていく際に、地域にお住いの方の価値観であったりその地域に対する愛着や住み続ける理由など、そのあたりについても深めていく取り組みが必要になると思いました。

・安房地域と条件が近い市町村の事例について学ぶことができたのは良かった。どのような人が集まり、思いを持って町おこしができたというのは伝わったが、金銭的な生々しい話がもっと聞きたかった。

・事例紹介は新しい気づきが沢山ありました。熱量を持ったコーディネーターが必要であることが再認識されました。

・各地域での取り組みなどを聞いて、それぞれやり方や進め方の違いは相当あると思いました。佐々木さんの熱海のお話ではどん底になって地元民からも見向きもされていなかった街だから、若い大胆な発想で動き出した感じを受けました。

・佐藤さんの釜石のお話から感じたものは、やはり震災と工業の街の衰退でどん底と言うところからサッカーグランドという新しい大きな施設が出来たことと、計算された持続可能なプログラムを作り街を盛り上げた事に成功があるのだと思いました。

・各地の地方創生の取組について、とても参考になりました。釜石の弁当などは、南房総エリアでも需要があるのではないかと思いました。

・理論だけではなく、Gensen&Coの佐々木さんのような実行力を持つ人を、どうやって見つけるか、育てるかがポイントだと思った。


お問い合わせ先

この講座の詳細や資料については、下記宛にお問い合わせ下さい。

 

公益財団法人日本生産性本部  地方創生カレッジ事務局

E-mail:college@jpc-net.jp


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