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官民連携講座レポート「地方創生カレッジ in 高松 商店街活性化編」

「地方創生カレッジ in 高松 商店街活性化編」が、2021年2月27日(土)、3月18日(木)の2日間開催されました。



開催概要

主 催 公益財団法人 日本生産性本部
事務局 有限会社 イー・クラフト


【テーマと概要】

ICT(情報通信技術)を活用した、地域の商店や商店街の活性化の可能性を広く認知させることが開催のテーマでした。多くの活用方法が考えられるなか、講演のポイントに選ばれたのは、店舗繁栄を実現するためのICTによるデータの収集と分析、その利⽤法です。ICTの可能性に言及するだけでなく、実例として固有の商店街や観光地で実施・検証したシステムの紹介を通じ、商店街に関わる各当事者(商店主、利用者、運営者など)にとっての商店街再活性化への参画可能性や関わり方とICTを結びつけるヒントを考えていきます。
今回、オンラインシステムZoomを利⽤して開催したため、事業の参加対象は現地の⼈々から全国の⼈々へと拡⼤することが可能となりました。
一日目の庄司氏の基調講演では、Withコロナ環境下での「密集・対面」から「場所選択+オンライン」への転換による、DXが地方創生に資する可能性を探りました。後半の善生氏の特別講演では、地域商圏のボリュームゾーンとされる高齢者層へのデジタル化浸透を、小豆島で行われたプレミアムポイント事業を事例に考えました。
二日目の八重樫氏の基調講演では、香川大学が開発した各種のシステムにより、実際の地域活性化で実績を上げた事例が紹介され、続く善生氏の特別講演では、初回の講演内容に付随する、キャッシュレス化が地域活性化へとつながった事例が紹介されました。


下の画像をクリックすると、本セミナーのチラシ(pdfファイル)をダウンロードいただけます。

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参加者

一日目 33人(講師2名含む) 商店経営、街づくり系NPO 法⼈理事⻑、シニア系NPO 法⼈、⼤学⽣(情報・コミュニケーション系)、不動産会社経営者、地域特産⺠芸品製造販売、⼤学教授、農業系⽣産者、介護福祉⼠、理学療法⼠、地⽅特産物の巡回型商店店主、建築家、商店街系書籍制作、飲⾷店経営、TV 通信販売系番組制作、情報通信系⼀般会社員

二日目 38人(講師2名含む)
商店経営、街づくり系NPO 法⼈理事⻑、シニア系NPO 法⼈、⼤学⽣(情報・コミュニケーション系)、不動産会社経営者、地域特産⺠芸品製造販売、⼤学教授、農業系⽣産者、介護福祉⼠、理学療法⼠、地⽅特産物の巡回型商店店主、建築家、商店街系書籍制作、飲⾷店経営、TV 通信販売系番組制作、情報通信系⼀般会社員

※両日とも高松市に限らず全国の皆さんに参加いただきました。


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参加にあたっては、「地方創生カレッジ」eラーニング講座において、本事業のテーマに関連した講座の事前学習を行っていただきました。

事前学習講座はこちらからご覧下さい。


プログラム

一日目:2021年2月27日(土)15:00~18:30

【基調講演】

◆庄司昌彦⽒(所属)武蔵⼤学社会学部教授、国際⼤学GLOCOM 主幹研究員

(研究分野)DX、情報社会学、スマートシティ、地域情報化等
(講演内容)with コロナで地域のビジネスはどう変わる?

−これからの『データ利活⽤×地⽅創⽣』

【特別講演】

◆善⽣憲司⽒(所属)サイテックアイ株式会社顧問

(研究分野)地域ポイント(めぐりん)、キャッシュレス化など
(講演内容)地元商店が潤うIT活⽤

−⼩⾖島でのプレミアムポイント事業紹介




二日目:2021年3月18日(木)15:00~19:15

【基調講演】

◆⼋重樫理⼈⽒(所属)国⽴⼤学法⼈⾹川⼤学創造⼯学部教授、学⻑特別補佐、⾹川⼤学DX 化技術⽀援室⻑

(研究分野)情報システム・セキュリティ、情報システム開発技法、観光⽀援システムほか
(講演内容)デジタルの⼒で地域を元気に! 観光ガイドブック⽣成・印刷システム「KadaPam」ほか

【特別講演】

◆善⽣憲司⽒(所属)前掲

(研究分野)前掲
(講演内容)商店街のキャッシュレス化で何が変わるのか?


  

    

  

    

ワークショップ等の成果

ワークショップ等の成果は、下の図表のように整理されました。pdfファイルもダウンロードいただけます。

「地方創生カレッジ in 高松 商店街活性化編」ワークショップ等の成果のポイント)  (370KB; PDFファイル) 


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参加者の声から

総合的な意見について

  • 地域活性化をテーマとしたこのような催しに参加したのは初めてでしたが、現職の大学教授たちから貴重なデータや志向、考え方を惜しげもなく示していただき、地方への興味・関心が深まりました。開催時に、今回の催しは全国からの参加者がいるとの説明がありましたが、司会者の方から参加者の具体的な地名をいくつか上げていただくと、全国のみんながオンライン上に集まっていることがわかり、より臨場感が増すと思います。(60代 男性 作詞家)
  • 少しずれるかもしれませんが、現職がマイクロソフトのため、わたくし共のCloudサービスや製品をご活用いただけており大変嬉しく思いました。サポートサービスという立ち位置上お客様からおしかりを受けることが多い中で、このように社会のためにご利用いただける事例を伺うことができるのは嬉しい限りです。またまずやってみるというプロトタイプからの実践は面白く拝聴しました。どの方もおっしゃることですが、おっしゃるとおり、ITはツール(非常に強力ではありますが)なので、どういった町にしたいか、ということを取り組む方々がまず明確にすることは重要と感じました。(50代 女性 会社員)

庄司氏の講演(一日目)について

  • データ利活用の例として、海外の事例が挙げられていましたが、やはりデジタルや情報システムにおいて、日本は海外より遅れをとってしまっているのかなと考えさせられました。講義を聴講しての感想は、スライドが簡潔で非常に分かりやすかったことです。講義の中でも説明がありましたが、実際のデータ利活用はこれから行われるもので、ここからさらに地方創生に繋がっていくのだと認識することができました。政府や地方自治体がどのようにデータを活用していくのかまだ分かりませんが、さらなる地方の発展に繋がることを祈っています。(20代 男性 学生)

善生氏の講演(一日目)について

  • 商店街にポイントシステムを導入するときの話や、一時期は加盟店がゼロになったという話が印象に残りました。それを乗り越える強い気持ちがあればこその成功事例談だと思います。(50代 女性)

八重樫氏の講演(二日目)について

  • カダパン/カダビンゴのアイデアと、香川大学の学生さんたちを使った実証実験などは大変良い取り組みだと思います。もっとアピールして日本メーカーの支援を得て成功してほしいですね。キャッシュレスについては、“使ってみれば便利”ですが、特にまだ活用していない高齢者が、使えるようになるまでのハードルを下げるための取り組みや、一番気にするセキュリティ関連をどう納得してもらうかが難しいところでしょうか。(40代 男性 商店経営)
  • 大学が地域の自治体や商店街に密着することで、その地域の問題を解決でき、同時に学生が実務経験を得られるという、双方の利害が一致した活動は素晴らしいと思う。後半の講演では、大企業が顧客の情報を集め、ビッグデータを活用しているこの時代に、自治体・商店街がどのように情報を集め、情報戦を制していけば良いのかという点が印象に残りました。(20代 男性 学生)

善生氏の講演(二日目)について

  • キャッシュレスの全体像をわかりやすくご説明いただきありがとうございました。また、地域ポイントである「めぐりん」が、人とのコミュニケーションも作る可能性を持っていることに感銘を受けています。今後の企画のヒントになりそうです。(60代 男性 会社員)

ブレイクアウトルームについて

  • 少人数でのブレイクアウトルームは、和気あいあいとした雰囲気で進んでいきました。堅苦しさもなく、チャットや挙手では出ないだろう意見や言葉がきけるのが特にいいですね。 いままで地元の商店街について考えるきっかけがなったので、今後参考にしたいと思います。(40代 女性)
  • 最初は戸惑ったブレイクアウトルームも、慣れると10分があっという間に過ぎるぐらいに議論が出来ました。次は指導的な立場の方ではなく、現場の商店主、または商店街に来ない方の意見も聞きたいですね。また、開催地区在住の方のお話が聞けるともっとよかったです。講義ではzoomセミナーの運営ノウハウを知れたことが収穫でした。自分の活動にもぜひ活かしたいと思います。(40代 男性 医学療法士)

【講演終了後の追記として】
二回目の全プログラム終了後、参加者15名程度がZoom参加を継続し、講師の先生方との間で個別の質疑応答を行うなど、充実したやり取りが約30分にわたって交わされました。

 

 

お問い合わせ先

この講座の詳細や資料については、下記宛にお問い合わせ下さい。

 

公益財団法人日本生産性本部  地方創生カレッジ事務局

E-mail:college@jpc-net.jp


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