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官民連携講座レポート「地方創生カレッジ in 山陰まんなか
『小泉八雲とセツ』 の 世界観を楽しむターゲットを探せ」


「地方創生カレッジ in 山陰まんなか 『小泉八雲とセツ』 の 世界観を楽しむターゲットを探せ」全2回の集合研修が、2024年12月19日、2025年1月23日に開催されました。また集合研修に先立ち、2024年11月15日に事前勉強会が開催されました。



開催概要

主 催 公益財団法人 日本生産性本部
共 催 公益社団法人 日本観光振興協会 一般社団法人 中海・宍道湖・大山圏域観光局


デジタルの力を活用して地方の社会的課題を解決する、政府の掲げる「デジタル田園都市国家構想」の実現には、その担い手の中心となるデジタル人材の育成が必要となっております。地域の観光振興においては、デジタル技術やそれらを元にした現状把握のためのデータへの理解は進みつつあるものの、観光による効果を地域全体に幅広くもたらすための具体的な事業への活用はまだ不十分であり、また、そのための人材が、都市部、過疎地問わず全般的に大幅に不足しています。
中海・宍道湖・大山圏域には、2025年秋からはじまるNHK連続テレビ小説「ばけばけ」のモデルである「小泉セツ」縁の地域で、豊富な観光資源・スポットがあります。放映をフックに圏域へのさらなる来訪や周遊を即し、圏域全体の活性化につなげていくには、客観的なデータに基づいて観光戦略や事業等を計画することが有効です。
本研修では、データ分析と、文化・歴史等を活かした観光の専門家を講師として招き、観光統計や人流データから来訪者の特性を読み解き、観光施設等磨き上げへの助言を受けます。データ分析と圏域の資源特性を踏まえ、モデルコース及びコンテンツ等を検討し、次年度以降の圏域内の観光振興策に活用していきます。


下の画像をクリックすると、本セミナーのチラシ(pdfファイル)をダウンロードいただけます。

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参加者

(一社)中海・宍道湖・大山圏域観光局、松江市、安来市、出雲市、米子市、境港市、鳥取県西部観光商工課、島根県庁、(一社)山陰インバウンド機構、しまねいわみ観光振興機構、米子市観光協会、米子商工会議所、(一社)松江観光協会、松江商工会議所、(一社)安来市観光協会、(公社)島根県観光連盟、オフィスさらん、(株)四銀地域経済研究所、山陰中央テレビジョン放送(株)、㈱日本政策投資銀行、(株)メディアスコープ、(一社)データクレイドル(申込31名、第1回参加25名、第2回参加24名)

 

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 参加にあたっては、「地方創生カレッジ」eラーニング講座において、本事業のテーマに関連した講座の事前学習を行っていただきました。

事前学習講座の一覧は下記ページをご覧下さい。

https://chihousousei-college.jp/sanin.html


プログラム

第1回


テーマ「観光データの基礎を学び、人流データを用いて周遊コンテンツ案を作成する」

2024年12月19日(木)13:30~17:00
講師:帝京平成大学 人文社会学部 観光経営学科 専任講師 全 相鎭
専門家:株式会社ミキ・ツーリスト 訪日・地域振興事業部 竹内 睦

テレビジオン株式会社 代表取締役社長 マサボ・イザベル
ベルトラ株式会社 国内事業部 岸田 研一

【講義前半】「観光統計の基本を学ぶ」12月19日講義前半、同後半

【講義後半】「オープンデータの活用を学ぶ」12月19日講義後半
【グループワーク】ツールを使って、地域の来訪状況、旅行者の周遊傾向など把握しテーマに沿った周遊コンテンツを検討
【発表】ツールを使って確認できたこと、「小泉八雲とセツ」の世界を体験できるコンテンツ 発表



第2回

テーマ「『小泉八雲とセツ』の世界観を楽しむターゲット」観光データ、観光コンテンツから考える」

2025年1月23日(木)13:30~17:00
講師:帝京平成大学 人文社会学部 観光経営学科 専任講師 全 相鎭
専門家:株式会社ミキ・ツーリスト 訪日・地域振興事業部 竹内 睦

テレビジオン株式会社 代表取締役社長 マサボ・イザベル
ベルトラ株式会社 国内事業部 岸田 研一

ゲスト講師:高知県 観光振興スポーツ部 観光政策課 課長 中村 公祥
【講義&トークセッション】第1回講義の振り返りと12月の視察結果を踏まえ、「小泉八雲とセツ」の世界観を楽しむターゲットと観光資源等や受入れ態勢について、課題を提起する 1月23日トークセッション前半、同後半
【フリーディスカッション】「小泉八雲とセツ」の世界観を楽しむターゲットについて、トークセッションでの課題をグループごとに考える
【発表】フリーディスカッションでの意見やアイディアの共有
【講演】連続テレビ小説を活かした取組について  1月23日特別講演前半、後半




ワークショップ等の成果

ワークショップ等の成果は、下の図表のように整理されました。pdfファイルもダウンロードいただけます。

「地方創生カレッジ in 山陰まんなか」成果のポイントpdf
「地方創生カレッジ in 山陰まんなか」成果まとめフォーム1

「地方創生カレッジ in 山陰まんなか」成果まとめフォーム2




参加者の声から

①データ分析・コンテンツ検討ワークへの意見

  • 併用率から拠点スポットやルートを決める、という考え方が勉強になりました。また、アンケートの取り方においても、現地でのQRコード読み取りで答えてもらうことはすぐに取り組めそうなので実践したいと思いました。
  • データをただ分析するのではなく、結果をグループでディスカッションできる時間が確保されていたので、よかった。
  • 他自治体の観光資源についてお話を聞けて勉強になった。
  • 「カラコロ工房」や「島根県物産観光館」は知られたスポットと捉えていたが、県外の知名度はそうでもないとわかったのが発見だった。どの切り口から情報収集するかでヒットする情報が全く異なるということをリアルで感じることが出来た。
  • 各グループの発表をききながら、怪談はナイトコンテンツとして活用できるので、各地でゆかりのある怪談のナイトコンテンツを造成できると宿泊を伴う周遊や圏域への再来訪を促進できるのではないかと思った。
  • データを見ることでより詳細な年齢層、性別の割合などを知ることができました。これから取り組もうとしている企画が観光客の層とマッチするかどうか、どの層に向けてよりPRしていくべきかなど、課題が見えてきてとてもよかったです。
  • パソコンで実際にデータを見ることができた点が良かった。
  • 今回は事前にデータの種類が登録されていたので、限られたものしか見ることができませんでしたが、「こういうことを知りたかったらこのデータを集めると良い」といった、データの使いこなし方まで実践できるとより良かったと思いました。

②専門家とのディスカッション等への意見

  • 第2回目の専門家によるパネルディスカッションが特に参考になりました。
  • 2日間ありがとうございました。講義はもちろん、グループワーク・ディスカッションにおいて、他の参加者の方のご意見や観光に対する考え方を沢山聞くことができたのが良かったです。
  • 2回目に参加しました。すごく為になる話だったが、民間(ホテル・旅館・観光施設・交通)の参加が少なく残念だった。
  • 全2回を通しての全先生の講演はもちろんですが、2回目の専門家のみなさんのトークセッションもとても勉強になりました。昔ながらの風景や歴史・文化・食などの魅力をたくさんの方に伝えていきたいと思いました。
  • 松江にフランス人が多く来ているという新たな視点、高知県の一過性のものにしない為に朝ドラ放映後の広報に注力したというエピソードが響きました。パネリストの方に同席いただいてディスカッションが出来、前向きにワークに取り組むことで、自身への落とし込みと新たな繋がりを持つことが出来ました。ありがとうございました。
  • 高知県の課長さんのお話しが具体的でとても参考になりました。



お問い合わせ先

この講座の詳細や資料については、下記宛にお問い合わせ下さい。


公益財団法人日本生産性本部  地方創生カレッジ事務局

E-mail:college@jpc-net.jp


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