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学生が主役の地方創生プロジェクトin白馬バレー
(長野県白馬村・小谷村)
(1)本プロジェクトについて
本プロジェクトは法政大学社会連携教育センターと連携し、大学の正課外プログラムとして学生の公募を行って実施しました。本プロジェクトの企画と学生の指導には法政大学キャリアデザイン学部 酒井理教授が携わりました。
東京の大学に通う大学生が離れた地域の課題や魅力をフィールドワークなどで学び、学生の目線から政策提言を行い、地域に発表する一連のプロジェクトを通じて、学生が地方創生の醍醐味やポイントを現地で見て学ぶことでジブンゴトとして今後地方創生に取り組んでいくことをコンセプトにしています。
企画にあたっては白馬バレー地域が抱える課題を事前に自治体から聞き取りを行い、その結果「雇用・産業」と「インバウンド」をプロジェクトのテーマに設定しました。学生の希望に基づいてテーマごとグループを編成し、グループ単位で活動を進めました。
プロジェクトに参加した学生はeラーニング講座の受講を通じて地方創生の基礎知識や「雇用・産業」・「インバウンド」それぞれに関する事前学習を行い、酒井教授による課題発見・解決のフレームワークなどの講義を受けたうえで実際に白馬バレー地域を訪れ、自治体や事業者などへのヒアリングを実施しました。
その後、eラーニング講座や酒井教授による講義、ヒアリングの内容などを参考にしながら「雇用・産業」と「インバウンド」に関する政策提言を地域の関係者に対して最終発表会の場で実施しました。発表会には白馬村と小谷村の両村長をはじめ自治体職員や事業者などの地域の関係者も同席し、学生の発表に対して忌憚のないコメントやより良い政策提言にむけたアドバイス、今後への励ましや感謝の言葉などが寄せられました。
【学生が事前に受講したeラーニング講座の一例】
No.98 プレゼンテーションの基本~明日から使えるプレゼンスキル~
【講義実施概要】
[日時・会場]
2024年1月20日(土)~2月27日(火)の間に4回開催
法政大学市ヶ谷キャンパス内で実施
[テーマ]
政策提言に必要になる問題発見と課題分析のフレームワークを理解する。
[実施内容]
・課題に関連するデータの収集と分析
・仮設設定の方法など課題へのアプローチ法の理解
・グループディスカッションを通じた政策内容の検討
・プレゼンテーション資料作成におけるポイントの理解 など
[講義の様子]
【フィールドワーク実施概要】
主催:公益財団法人日本生産性本部
事務局:reth株式会社
協力:法政大学社会連携教育センター
[日時・会場]
2024年2月6日(火)~8日(木)
長野県白馬村・小谷村の各所で実施
[テーマ]
「雇用・産業」「インバウンド」それぞれに携わる地域の関係者(自治体・事業者など)のもとを訪れ、当地が抱える課題や実情についてヒアリングを実施する。
[実施内容]
・白馬村役場、小谷村役場への訪問とヒアリング
・「雇用・産業」「インバウンド」それぞれのグループごと地域の関係者への訪問とヒアリング
・酒井教授による政策提言の作成にむけた指導
[参加者]
法政大学の学生 7名
[フィールドワークの様子]
【最終発表会実施概要】
主催:公益財団法人日本生産性本部
事務局:reth株式会社
協力:法政大学社会連携教育センター
[日時・会場]
日時:2024年3月2日(土)15時00分~17時40分
会場:HAKUBA BEER GARAGE
※終了後、会場参加者有志による情報交換会を実施
[テーマ]
事前学習やフィールドワークから得られた当地の課題に関して、課題の分析結果と課題解決にむけた具体的な政策を地域の関係者にむけて発表し、得られた質疑やコメントから地方創生の現場で求められる課題への向き合い方や政策のポイントなどを学ぶ。
[実施内容]
・「雇用・産業」「インバウンド」それぞれに関する大学生による政策提言プレゼンテーションの実施
・白馬村長、小谷村長による発表へのコメント、質疑応答
・会場参加者、オンライン参加者による質疑応答
・白馬村長、小谷村長による総括のコメント
・参加者間の情報交換
[参加者]
法政大学の学生 7名(会場参加・発表者)
白馬村・小谷村の社会人 約15名(会場参加)
オンライン参加 約30名
合計 約50名
[発表会の様子]
[発表会参加者の声](社会人)
- 今後の地方創生には学生さんの発想や知恵も貴重な存在。教育者、事業者、行政などが一緒に連携していくことを期待したい。
- 自治体と大学がこのような形で地方創生の課題解決を図る取組みはすごく良いなと刺激になりました。
- 限られた日数の中で、様々なアイデアを出していただき、すごく刺激になりました。
- 地方創生に関心を持つ大学生が、当該地域に滞在し、地域課題と真摯に向き合い解決策を考え、発表する場を与えられ、参加者と意見交換等を行う様子を視聴できたことに満足している。
- 学生が限られた時間の中で、学生ならではの発想により前向きなアイデアを発表しており、大学OBとして非常に好感が持てた。
- 学生さんの一生懸命さが伝わった。地元の方々がきちんと受け止め、率直な意見を返しておられたことがとてもよかった。
- 学生のアイデアを今後も掘り起こして欲しい。
- 今後も、このような学生または、社会人の方のオンラインでの発表会を開催してほしいです。すごく良い企画でした。
[プロジェクト参加学生の声]
- 受講したeラーニング講座では人口減少に関する論点がありました。人口減少は悪いことばかりに目が行きがちだけれど、人口減少をチャンスにとらえる考え方を知り、視野が広がりました。
- eラーニング講座は起業家や大学教授といった様々な講師がそれぞれの視点から具体的事例を交えつつ説明してくださったので、わかりやすく勉強になりました。
- 今回訪れた地域は今まで自分にとっては全く関係のない村だったけど、フィールドワークを行ったことで、既に実際に村をどうにかしようと努力していらっしゃる方々を目の当たりにして、地方創生の難しさを感じたとともに、自分もその方々を支えていけるようになりたいと感じました。
- 地方創生は学生数人だけではできない、厳しいものだろうと考えていましたが、発表後に地域の方から「実現可能性が高い。ぜひやりたい。」とフィードバッグをいただき、自分たちでも力になれることを知りました。地方創生に参画することへのハードルが下がった感覚を得られました。
- ヒアリングなどを通して、その地域を本気で愛し、引っ張っていきたい人たちの存在に気づくことができました。また、これまでに自分が持っている「都会目線」とは別の視点での意見も多かったため、問題に対して一直線ではなく、視点を変えて考えることが大事だと改めて認識しました。
(2)本プロジェクトを通じて地方創生の学びを深めた大学生のインタビュー記事
本プロジェクトに参加した大学生2名へのインタビュー記事を掲載しています。お二人それぞれから本プロジェクトで得られた学びや気づき、地方創生への想い、今後の目標などを語っていただきました。ぜひご一読ください。
フィールドワークは自分を成長させてくれる/現地で人と話して魅力を活かすまちづくりをしていきたい
法政大学キャリアデザイン学部 小橋奈月さん
地方創生は自分の人生の課題/地域の「クセ」を最大限に活かし住民が誇れるまちをつくりたい
法政大学キャリアデザイン学部 井上遼一郎さん
問い合わせ先
このプロジェクトの詳細については、下記宛にお問い合わせ下さい。
公益財団法人日本生産性本部 地方創生カレッジ事務局
E-mail:college@jpc-net.jp
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